2011年11月11日。
11時11分11秒を目前にして、私は興奮を抑えることができなかった。
「どうしたの?」職場の人が、怪訝そうな顔で私を見る。
「いや、今日は2011年11月11日ですよ!!11時11分11秒があるんですよ!!」
「そうだねえ」職場の人には、なかなか事の重大さに気付いてもらえないようだ。
「だって、次は100年後ですよ!!」私の情熱は増すばかりだ。
「もう僕は死んでいると思います」悲しいが、これが現実だ。
「いや、生きていればいいじゃない。今日より1が多いよ」生物学的にはどうなのだろう。
「11時11分11秒には何をするの?」いい質問だ。
「とりあえず、飛び跳ねようと思います」記念すべき瞬間を、全身を使って喜びたい。
「ふふふ」苦笑いですか。
11時を少し回って、仕事の都合で部屋を出た。
みなさん、ご察しの通り、次に時計を見たのは、11分を過ぎていた。
「残念だったね」落胆した私を見かねた先輩が声をかけてくれる。
「はい。」声を絞り出すのがやっとだ。
「そんなもんだよ」ですよねー。
「ちなみに、平成11年11月11日11時11分11秒は、授業中にもかかわらず、クラスのみんなで、満面の笑みで拍手をしました」儚い思い出だ。
「そうだったんだ。ポッキー、あげるよ」なんとありがたい。
「ありがとうございます」
そうやって、私は記念すべき瞬間を過ごすこととなった。
夜は京都大学で乗った。
久しぶりに、ずっと独りだった。
全体的に確認。
クロスI'、左から右メイク。
シートをうまく持てれば意外と決まるかも。
けど、これが最終じゃないんよのー。
クロスVIがよく走った。
これは、興奮した。
かなり苦労しとるけん。
ハング5からの2π-ダブルスカッフスイッチがなかなかできんかった。
くそー。
そんなこんなで、最後は飲みに行った。